2022.06.30 | おたより今月の園だより

7・8月 園だより

「神さまのみことばのわざ」

園長 塚本吉興

「御言葉によって天は造られ、主の口の息吹によって天の万象は造られた。」

(詩編33編6節)

植物園の熱帯エリアの温室に入ったような陽気が続いています。この1ヶ月の天気を検索してみても、雨の日はわずか4日しかありませんでした。例年は、もっと雨の日が多かったのになぁ、なんてことを考えていると、さっさと九州北部も梅雨明け宣言です。教会の南庭に幼稚園から譲り受けた遊具が置いてある小さな芝生のスペースがありますが、この数年わたしは、この芝生の再生に取り組んでいます。ところが、これだけ雨が少ないと、頻繁に水をやらなければならないので、お財布的にも、水の使用量の点でもちょっと気になります…。ところで、梅雨は、本来は雨の時期ということを見込んで、「えいごであそぼ」の時間に、よく歌う歌があります。それは、「Incy Wincy Spider (ちっちゃなくもさん)」という歌です。手遊びの歌で、くもさんが、雨どいを上って行くけれども、急に雨が降って来て、流されてしまう。でも、またお日様が出て来て、くもさんは雨どいを上り始める、という歌です。動きも簡単で可愛いし、軽快なリズムで歌いやすいので、子どもたちもこの歌が大好きです。(YouTubeにたくさん動画があります。)お子さんと一緒に歌ってみてはいかがでしょうか。クモが苦手な人も、ちょっと好きになるかも?

くもと言えば、夏の雲です。今年はすでに入道雲の季節で、真っ青な空にモクモクと大きな雲がかかっているのを見るのは壮観です。それに、ザーッとゲリラ豪雨が降りだす前の真っ黒な雲。また、見ごたえがあるのが、青い空にすぅーっと伸びて行き、やがて消えてしまう飛行機雲。ロサンゼルスや東京から、上海などに向かう飛行機が残していくコントレイルは、4万フィートも先にあるとは思えないほど、コロナ禍で押さえつけられて来た旅へのロマンを掻き立てます。でも、福岡の都市部では、どこで空を見上げても、マンションや天神ビッグバンで建設中のビルに遮られて、空が狭く感じます。そんな時は、鴻臚館の前の芝生広場に行ったり、大濠公園のスタバの前辺りに行ったり、福岡城の天守閣跡、あるいは百道浜や、ちょっと遠出して油山の展望台にまで上ると、空をでっかく見渡すことができます。

子どもたちの讃美歌に「あの空は どうして青いのでしょう。あの雲は どうして白いのでしょう。あの鳥は どうして 飛べるのでしょう。この花は どうして 咲いたのでしょう。それは神さまのみことばのわざです。世界のすべては、神さまによって造られた。」という歌があります。(聞いたことが無い方は、お子さんに歌ってもらってくださいね。)わたしも大好きな讃美歌の一つですが、ここにあるように、すべてのものは神さまによって造られた。だから、自然は、美しくて、面白くて、不思議で、私たちの心を揺さぶるのです。

聖書は、神が天地万物を造られたとき、「光あれ。」、「水の中に大空あれ。」、「生き物が水の中に群がれ。」と言葉をもって創造されたことを記しています。神の言葉には力があるのです。そして、神によって造られたものは神の栄光を指し示しているのです。この夏、暑い暑い日が続きますが、ちょっと外に出てみて、クモの形をした雲を探したり、飛行機雲を追いかけてみたり、雨どいを上って行くクモを見つけてみたり、親子で自然の美しさや不思議さを体感するような時間を共に過ごしてみられてはいかがでしょうか。思いのほか、大きなクモに遭遇して、背筋が凍るような(涼しい)体験ができるかもですね。

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