2023.03.02 | おたより今月の園だより

2月 園だより

「バレンタインにアイ・ラブ・ユー」

「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。

独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」

(ヨハネによる福音書3章16節)

園長 塚本 吉興

「言葉には温度がある。」というのは、英会話スクールのイーオンのCMのキャッチコピーでした。スターウォーズのオビ=ワン・ケノービ役も務めた俳優ユアン・マクレガーが色んなシチュエーション、色んな言い方で「I love you!」と口にします。叫んだり、囁いたり、言い方によって、状況によって、同じ言葉でも意味が変わる。だから、「言葉には温度がある」。当時、イーオンのライバルであった英会話のジオスで講師をしていた私は、「何で、うちのイメージキャラクターはナインティナインで、あっちはユアン・マクレガーやねん…?」とぼやいたものです。

普段の生活の中で「アイ・ラブ・ユー」と口にすることはあまりないのかも知れません。夫婦や家族の間で思ってはいるけれど、わざわざ口に出して言うのは気恥ずかしいということもあります。「言わなくても分かるじゃん。」ということもあります。でも、言わなくっちゃ分からない、分かっていても言われる方は嬉しい。そして、その言葉に行いが伴っていれば、もっと嬉しい、ということがあります。「大好きだよ」、「世界で一番愛しているよ」と口癖のように言っていても、相手の嫌がることばかりしていれば、相手は愛されているとは感じないでしょうし、かえって逆効果なのかも知れません。言い方も大事ですが、そこに中身があるかはもっと大事なのです。

聖書には、神が人を愛されたとあります。そして、その愛を示すために御子イエスを世に送られた、と。「愛しているよ」という言葉だけでなく、その言葉に行いが、大きな犠牲が伴っていたのです。だから、イエスさまがこの世に来られたのは、神の愛を伝えるためでした。そして、ご自身の十字架の死をもって、神の愛を示すためでした。「イエス・キリストを十字架の上にとどめたのは、手足に打たれた釘ではなかった。それは、イエスの人々に対する愛だったのだ。」という言葉があります。神の「アイ・ラブ・ユー」は、イエスさまを与えることであったのです。

中学1年の時のバレンタインデーの夕方、我が家の玄関のベルが鳴りました。戸口に出た母が「お友達よ。」と私を呼びに来ます。見ると、吹奏楽部でクラリネットを吹いている同級生の女の子、母は彼女が私にチョコを渡しに来たと思って、呼びに来たのです。玄関に出てみると、真っ赤になったHさんが小声で言いました。「あの…これ、お姉さんに。」そうです。彼女は、私の2歳上の姉、当時コーラス部の部長で、風紀委員長を務めていたカッコいい姉にチョコを持って来たのでした。とんだ赤っ恥をかいた私。暗黒の中学時代のバレンタインに良い思い出はありません…。(笑)でも、バレンタインデーは、一年で一番、「大好きだよ」、「愛しているよ」と私たちの愛する人に言いやすい時だと言えます。最近は、好きな人にチョコを渡すよりは、自分に「お疲れ様チョコ」を買ったり、友だちに渡すというケースが多いようですが、まず、神さまが愛してくださった私たちが、自分を愛し、家族を愛し、周りの人々を愛せるといいですね。

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