2024.04.08 | おたより

2月園だより

思い出してごらん♪

「あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ。まだガリラヤにおられたころ、お話しになった

ことを思い出しなさい。人の子は必ず、罪人の手に渡され、十字架につけられ、三日目に復活する

ことになっている、と言われたではないか。」そこで、婦人たちはイエスの言葉を思い出した。

(ルカによる福音書24章6-8節)

園長 塚本 吉興

時々、スマホにグーグルフォトから「広島への旅行」とか、「5年前のクリスマス」といったタイトルの通知が来ます。今回は「2年前の今日」でした。開いてみると2年前、福岡で大雪が降った日に真っ白になった教会の駐車場の光景、幼稚園の庭で走り回って遊ぶ子どもたちの姿がスライドショーで映し出されます。今年の雪は「降る降るぅ・・・降らない!」だったけど、あの日は降ったんだなぁと懐かしく思い出しました。そして、雪と言えば、自分が小学2年生の時に東京で30㎝くらい雪が積もって、当然学校は休みになり、住んでいた社宅の前に雪だるまを作ったことを思い出しました。その時、共用部分に置かれていたバケツを雪だるまの帽子にしていたのですが、次の日には雪だるまが溶けていて、なぜかバケツが壊れていたことも…。

何かの光景を見たり、音楽を耳にしたり、食べ物を味わったりしたときに、「あ、これ懐かしいな」と思って、今までは記憶の中に埋もれていたことをふと思い出すときがあります。それをきっかけにして、こんなこともあったな、あんなこともあったな、とスルスルと思い出が出て来て温かい気持ちになります。イエスさまに従っていた人たちはどうだったでしょうか。イエスさまは十字架にかかって死んでしまわれた。三日目の朝、お墓に行ってみると、お墓はなぜか空っぽで主イエスの遺体はどこにもなかったのです。悲しみに暮れていた人々に、天使が語りかけます。「お話しになったことを思い出しなさい。」弟子たちは、イエスさまが死んでも、復活されると語っておられたことを思い出し、主は確かに復活されたと喜びにあふれたのです。聖書には、忘れっぽい私たちに繰り返し、「思い出せ」と語る神のメッセージが記されています。

2月には年長組の卒園感謝礼拝が守られます。また、3月中旬には卒園式があります。あっという間の3年間の幼稚園生活です。でも、振り返ってみると本当にたくさんの出来事がありました。門のところでママとバイバイできて、「お兄さんになったねぇ」と先生に褒められた日、ロケット滑り台のてっぺんに上る勇気を初めて持てた日、苦手な野菜も全部食べられた日、転んでひざをすりむいて泣いた日、こどもまつりで買った羽根をつけて部屋中を飛び回った日、おもちゃの取り合いで喧嘩したお友達と仲直りできた日…。たくさん楽しいことがあって、たくさん成長して、たくさん笑顔になって、神さまの愛の中でたくさん素敵な思い出を作りました。昔、卒園式と言えば、「いつのことだか 思い出してごらん あんなこと こんなこと あったでしょう うれしかったこと おもしろかったこと いつになっても わすれない」でした。でも、段々、成長していく中で忘れてしまうこともあるかも知れません。でも大丈夫。そんなときは、「5年前の今日」って、グーグルさん(siriさん)が、思い出させてくれることでしょう。

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