2025.04.08 | 今月の園だより
4月園だより
「新しい歌」
「新しい歌を主に向かって歌え。全地よ、主に向かって歌え。
主に向かって歌い、御名をたたえよ。日から日へ、御救いの良い知らせを告げよ。
国々に主の栄光を語り伝えよ。諸国の民にその驚くべき御業を。」
詩編96編1〜3節
園長 塚本吉興
園庭の桜も桜吹雪の季節になり、色とりどりの花が咲き誇って、春の訪れを感じさせます。幼稚園の新しい一年の歩みが始まりました。わたしたちの園は、福岡中部教会というキリスト教会の附属幼稚園です。この園に集う子どもたち、保護者、教職員は、神さまの愛によって満たされ、教会の人々の祈りに守られているのです。
福岡中部教会の今年の標語は「新しい歌を主に向かって歌う」です。創立141年を数える教会が、これまで培われてきた伝統を大切にしながらも、今の時代に合った仕方でイエス・キリストの福音、神さまの愛を伝えていきたいという願いがあります。先日、教会で持たれた愛餐会(食事会)において、青年たちのグループが、一つの讃美歌を披露してくれました。「2025年度の目標が『新しい歌を主に向かって歌う』だったので、誰も聞いたことがない新しい歌を歌いたいと思います!」そんな誰も聞いたことがない讃美歌なんてあるのかなぁ・・・と思っていると、「この歌は、わたしともう一人の青年が、先週、二人で作りました!」と。たまたま読んでいた聖書の言葉が心に響いて、この言葉にメロディをつけて歌いたいとギターとピアノで演奏しながら、讃美歌を作ったというのです。それはとっても素敵な歌でした。すぐに口ずさみたくなるような、励ましに満ちた讃美歌でした。
幼稚園でも、毎月の讃美歌があります。子どもたちにとっては、まさに「新しい歌」です。讃美歌にはたくさん楽しい歌があります。心が静かになるしっとりした歌も、モリモリ元気が湧き出てくるような歌も、喜びが弾けて、思わず踊り出したくなるような歌もあります。讃美歌は神さまをほめたたえる歌ですが、聖書の言葉に基づいているので、わたしたちにとっても、励ましや慰めになる歌がたくさんあるのです。
わたしが幼い時、教会学校で歌った讃美歌に「イエスさまがいちばん!」という讃美歌があります。「どんなにさびしいときにも、どんなにかなしいときにも、イエスさまがいちばん、イエスさまがいちばん。たとえそれが、どんなばあいでも、イエスさまがいちばん、イエスさまがいちばん。だって、イエスさまはかみさまだもの。だって、イエスさまはかみさまだもの。」という歌詞です。シンプルな歌詞とメロディのこの讃美歌は、ずっとわたしの心の支えとなってきました。人生にはつらいときがありますし、しんどいこともたくさんあります。でもそのような時に、讃美歌の言葉が心に蘇ってきて、また立ち上がる勇気を与えてくれるとしたら、それはどんなに素晴らしいことでしょうか。「新しい歌を主に向かって歌う」この一年、幼稚園の子どもたちも、先生たちも、お母さんやお父さんも、素敵な「新しい歌」との出会いがあればいいなぁと思っています。この一年が神さまの愛によって満たされますように。