2025.09.02 | 今月の園だより

9月園だより

「よくあそび、よくまなべ」

「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、

万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」

(ローマの信徒への手紙8章28節)

園長 塚本 吉興

養巴幼稚園の元園長の真鍋良則先生が6月28日に亡くなられました。真鍋先生は、西南学院の校長を定年退職された2005年から2016年まで、園長を務めてくださいました。先生の在任期間中に、養巴幼稚園は、園舎の建替え(2011年12月竣工)と施設型給付制度への移行(2015年4月から)という大きな変化を経験しました。どちらも真鍋先生のリーダーシップがなければ、なしえなかったことですし、この二つのことによって、今も養巴らしい保育を続けることができています。それはやはり神さまの導きであり、必要なときに必要な方が備えられたからなのです。

真鍋先生は、園長を隠退されてからも、幼稚園のことをずっと心にかけてくださり、また、時々訪ねては教職員をねぎらわれ、また、餅つきの時などの力仕事は進んで手伝いに来て下さいました。ずっと、この幼稚園の精神的な柱でいてくださったのです。そんな真鍋先生が主なる神さまの御許に召されたことで、わたしたちは寂しさに満たされています。けれども今は、全ての苦しみや痛みから解放されて、イエスさまと共におられることを信じます。真鍋先生が11年にわたって担当された園だよりの巻頭言を集めた冊子があります。(ご希望の方は職員室まで。)先生は、ご自分の名前を使って「よくあそび、よくまなべ」と園児に言われていました。そこで、遊びについての先生の文章を下にご紹介します。

「恵まれた空間で遊びに熱中している姿こそ、幼児本来の好ましい在り方です。充分に遊ばせないと、成人後にもその後遺症が残ると言われています。遊びを奪われた子どもは、体が大きくなっても、探究心や意欲に欠けるのです。肝心の心を動かすエンジンが備わっていないので、何事をも面倒と思い、真剣に取り組めない無気力な若者が昨今増えています。…近年、勉強や習いごとを主たる目的としている幼稚園もあるようです。遊びを減らして、幼い時から鍛錬すれば、学力や技能は伸びるという考えでしょう。しかし『伸びる』という言葉には、『弾力を失って、柔軟性が無くなる』という意味もあることを忘れてはなりません。幼児期の遊びは人生の土台造りです。土台を無視して家が建たないのと同じです。子どもの成長は『急がば急げ』ではなく、『急がば回れ』で、たっぷり遊びという土台に時間をかける必要があります。その方が結果的には遥かに早道なのです。・・・屋外で仲間と一緒に自由奔放に遊ぶことが幼児期にはとても重要です。その場合大人が「危ない」とか「駄目」と言い過ぎると、子どもは萎縮してしまい、挑戦意欲を消滅してしまうことがあります。ほんとうに危険なことは注意しなければなりませんが、大人は出来るだけ我慢して見守る必要があります。子どもがやりたいことを思う存分、伸び伸びとできる機会や雰囲気を提供することが肝心です。子どもの成長に必要なのはワクワク、ドキドキ感の積み重ねです。日常生活の中で掃除や片付け、手伝いや買い物なども家族のちょっとした心配りによって、一種の遊びになればしめたものです。」

わたしたち養巴幼稚園のキリスト教保育の基礎は、園舎や制度が変わっても変わらない「子どもたちの自主性を重んじた遊び中心の保育」です。よく遊ぶことで、幼児期に必要なことをよく学ぶことができるのです。真鍋先生、これからも「よくあそび、よくまなべ」をこの幼稚園では実践していきますね。

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