2025.11.04 | 今月の園だより
11月園だより
「Shohei-sanに憧れて」
「イエスは乳飲み子たちを呼び寄せて言われた。『子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。』」
(ルカによる福音書18章16〜17節)
園長 塚本 吉興
「あさそと(朝から外遊び)」で園庭を縦横に駆け巡っている子どもたちの中に野球をしている子たちがいます。ようはらしく、ボール紙を丸めてガムテープで包んだボールをピッチャーが投げれば、バッターも紙でできたバットを振り回します。そして見ていると、思ったよりもバットの振りも鋭く、打率もかなり良いのです。教師が投げる時は、打ちやすいように下投げですが、子ども同士の場合は上から思いっきり投げています。それでも、「カキーン!」という当たりが飛ぶことがあるのです。
今は、日本シリーズの真っ最中、どこに行っても「玄界灘の潮風に〜♪」という応援歌が流れていますし、ドジャーズについてもどのチャンネルでもトップニュースで扱われています。暗いニュースの多い中、大谷翔平選手の活躍は数少ない明るいニュースなのです。うちの3人の息子たちも小学生の時は少年野球をしていました。父親たちは、審判やコーチに駆り出されていましたが、わたしは牧師で日曜日には練習や試合に参加できないため、平日でもできる事務的な役割を担っていました。その一つが部員募集のポスターを作ることだったので、公園にプラバットで野球をしている親子がいれば、プロのスカウトのように、「野球うまいねぇ。大和少年野球に入らない?」と声をかけることもありました。そのわたしの目から見ても、かなり筋の良いスイングが、ようはの園庭でもあったのです。
ある調査では、未就学児の将来なりたい職業は女の子のトップ3は「ケーキ屋さん、アイドル、お花屋さん」で、男の子は「警察官、バス・電車の運転士、サッカー選手」。「プロ野球選手」は4位です…。ちなみに、保護者の「子どもに就いてほしい職業」は、「子供がなりたいもの、公務員、薬剤師、医師・・・」だそうです。大谷選手の活躍が続けば、野球選手のランキングも上がるかも知れませんね。親からすれば、子どもが「大きくなったら、大谷になるぅ!」と言っても、かわいいなぁと思うだけかも知れませんが、子どもはいたって真剣です。「プリキュアになる!」とか、「恐竜になる!」と言う時も心の底からそう思っているのです。どんな夢も受け止めてサポートしていけるといいですね。
聖書はイエスさまが、子どもたちを受け入れたことを記しています。当時、子どもたちは軽んじられることが多く、「偉い先生」であるイエスさまの邪魔になるのではないかと弟子たちですら考えたのです。けれども、イエスさまは、「子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない」と言われました。子どもは、色んな将来の夢を持ちますが、神さまはそれぞれに素晴らしい道を用意してくださっています。そのことを子どもたちと一緒に素直な心を持って信じることができれば幸いです。幼児祝福礼拝では、そのような思いをもって、共に祈りを捧げましょう。