2026.04.06 | おしらせ今月の園だより

4月園だより

ようはようちえんへようこそ!

「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。」

創世記1章31節

園長 塚本吉興

谷川俊太郎さんという詩人がおられます。絵本の執筆や翻訳も手掛けられた人で、小学校の教科書に載っていた「スイミー」や「マザーグースの歌」なども谷川さんが翻訳されたものです。そんな絵本の一冊に「ぽぱーぺぽぴぱっぷ」というものがあります。おかざきけんじろうさんのカラフルで幾何学的な絵と「ぱぴぷぺぽ」の組み合わせで構成された本の読後感は「???」です。「ぽぱぷぽぴ ぱぺぽぷぺ?」、「ぴぴぴー ぴぴーぷ ぷーぺー ぴぷぺぺぺ」全く意味不明ですし、「ぱぱぱぱぱぱぽぴぴぴぴっぺぺっぺ」に至っては、読みながら、ちゃんと読めているのか分からなくなります。我が家にあるこの絵本は、図書館で借りてきたものですが、(10年以上返却し忘れているのではなく、子どもがマジックで落書きをしてしまったために、買い取ったもの・・・)うちの4人の子どもたちも、養育里子としてあずかってきた子どもたちもみんな大好きな絵本の一つです。何度も「読んで、読んで」と来ますが、長い本ではないので、読み聞かせも全く苦になりません(汗)。

この本の魅力は何と言っても「あそび」にあるのだと思います。これは起承転結のある物語でも、勧善懲悪のおとぎ話でも、「歯磨きしないと虫歯になるよ〜」という教育的な本でもありません。ただ、肩の力を抜いて音と絵を楽しむだけ、「ぷぷぷぺぺぺ〜♪」と言っていると、どうしたって読んでいる親も聞いている子どもも見合わせる顔は笑顔になります。時にはヒップホップ風に読んでみたり、「にほんごであそぼ」のように「能」風な声色で読んでみたり・・・、「あそび」だからこそ、正解はなく、楽しければそれで良いのです。そして、幼児期に大切なのは、そんな「あそび」です。体を使って、想像力を用いて、五感を駆使して、とにかく遊ぶ。初めて手に載せてみたダンゴムシのくすぐったい感触、足の指の間を通り抜ける泥んこ水のヒヤッとした感覚、お山の道で転んだときに少し擦りむいた膝の燃えるような痛み、園庭のさくらんぼの実のみずみずしい酸っぱさ、耳元を飛び過ぎていったアブの羽音、ムクロジの実のシャボン液のあおい香り・・・。遊びを通して、子どもたちはたくさんのことを発見し、経験し、学ぶのです。

今年の3月、「ようは図書コーナー」の横にけん玉やコマなどを入れた棚が登場しました。元園長の真鍋良則先生のご遺族からいただいたものですが、真鍋先生の教えであった「よくあそべ、よくまなべ」という言葉が記されています。遊びは単なる時間潰しでも、無駄でもなく、遊ぶことによって、子どもたちは自然と世界や社会について学んでいくのです。

「見よ、それは極めて良かった。」と聖書は語ります。神さまの造られたこの世界はとっても美しく、ユニークで楽しさに満ち溢れています。幼稚園で過ごす日々、子どもだけでなく、親も「あそび」の視点で、新しいこと、楽しいことをたくさん見つけていき、いっしょに成長していきましょう。

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